お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます
お手紙を書くときに悩んでしまうのが、安否の挨拶の文を書く場合ではないでしょうか。特に、正式にお手紙を書く、といえば、目上の方に宛てて書く場合が多いものです。となると、目上になればなるほど、どこかしら健康上の問題を抱えていらっしゃるようになってきますし、そういった噂を耳にすることもあると思います。
それを気遣いたい、という思いから、「~がすぐれないとお聞きしましたが、その後いかがでございましょうか」などと書くのはご法度です。直接、体調のすぐれないことを本人から聞いたわけでもないのに、噂だけでご本人に問いただすことは失礼に当たります。
お手紙の上では、よほどのことが無い限り、「お変わりなくお過ごしのことと存じ上げます」と書くのがマナーとなっています。また、便箋が一枚で済んでしまった、という場合に、もう一枚まっさらのものをつけ、二枚にして送る方がいらっしゃいますが、これは必要ありません。ただ、起首の句(「拝啓」など)、時候の挨拶、安否の挨拶、主文、結びの文というように、手順を踏まえて書かれたお手紙というのは、大抵の場合、二枚にわたって書かれるのが普通です。
できるだけ、一枚以上に渡って書くように、丁寧に書きましょう。また、自分の近況を伝えるのに、「多忙な毎日を送っております」「忙しく走り回っております」などという風に、書いてくる方がいらっしゃいますが、これは先様が読まれた際に、おこがましい人、という印象を与えかねませんので注意しましょう。特に、先様が目上の方の場合には、こういう書き方はせず「右往左往しております」程度にします。また、目上の方へのお手紙で「追伸」と書くのは失礼に当たります。主文できちんと伝えましょう。